ワンダーフェスティバルとは

プロ、アマチュアを問わず、自分たちが腕によりをかけて製作したキットを持ち寄って展示・販売することにより、自分の造形力を世に問うことを目的としてはじまったのが『ワンダーフェスティバル』です。

この日だけしか販売が許可されない既存キャラクターのキット、一品限りの造形物、各プロディーラーの新製品や限定品などが並ぶのも、当イベントの大きな魅力となっています。

さらに、このイベントを支えているもう一つの側面が一般来場者の存在です。発足当初は、若い世代の模型マニアの中でもとりわけディープな層が中心で、来場者のほとんどが男性でした。しかし、造形物の多様化に伴って性別や世代の幅も広がり、近年では女性やご家族で来場される方も増えています。1985年の初開催時には、手作り感のあるこじんまりとしたイベントだったワンダーフェスティバルは、年月を重ねるなかで大きく成長してきました。

年々進化を遂げてきたワンダーフェスティバルですが、この先も、「ガレージキットシーンの最前線」「ガレージキットの聖域(サンクチュアリ)」という根底の部分を見失うことなく、“造形”をテーマとしたバラエティに富む魅力的なイベントとして、さらに発展させていきたいと考える次第です。

催事内容

一般ディーラーによる“ガレージキット”の出展

ワンダーフェスティバルのメイン催事です。出展者(ディーラー)はプロ・アマチュアを問わず、原型製作者それぞれのイマジネーションとテクニックによって製作された原型を複製した“ガレージキット”を展示・販売し、その出来映えを披露します。近年ではレジンキャスト作品に加え、3Dプリント出力品やソフトビニール製フィギュア、さらには陶土・金属・木材など、多様な作品が集まるようになりました。出展作品の数も、それを求める来場者の数も、圧倒されるほどの規模を誇ります。

ディーラーは、この「ハレの日」のために半年以上を費やして制作した力作(新作)を持ち込みます。新たな出合いに、買う側も売る側も自然と熱を帯び、会場全体が熱気に包まれます。

当日版権作品の展示・販売

ワンダーフェスティバルには、既存キャラクターを使用した作品の展示・販売ができる「当日版権」という制度(※)があります。
通常は法人同士の契約でなければ版権の利用許諾を受けることはできませんが、ワンダーフェスティバルでは特例として、各版権元のご厚意により個人への許諾をいただいています。
会場では、当日版権制度を利用した数多くの作品の展示・販売が行われます。


※当日版権制度とは…
既存キャラクターの権利を管理している版権元に対し、実行委員会が窓口となり、[WF開催当日・会場内限定]で展示・販売の許諾を受けられる制度。

オリジナル造形物の展示・販売

オリジナル創作の造形物の展示・販売。造形作家や造形工房、そしてそれらを目指す出展者のブースは、彼らにとって、未来への可能性を秘めたプレゼンテーションの場となります。

メーカー(企業)出展

ガレージキットメーカー/フィギュアメーカーはもちろん、工具など製作ツールのメーカーや、映画やラジオといったコンテンツ関連からの参加等、出展企業による新製品発表や限定品販売など、本格的な展示小間を組んだプロモーションスペースも出展されます。

上記の他にも様々なイベント内企画などによって、「世界最大級の造形の祭典」の名に恥じない空間が生み出されます。